Carna Aromatics – オーストラリア流アロマセラピー
〜 環境も本気で考える、クリニカル・アロマセラピー、ナチュラル・セラピー
こんにちは。
少し前にエアバッグが展開して顔面流血したブログ（こちら）を書きましたが、今日は健康シリーズとして数年前になった難聴の話です。これ、誰でもなる可能性のあるものなので、心当たりがあればすぐ診察を受けてください！
以前は音の仕事をしていたので聴覚はもともといい方でしたが、ある日iPhoneで使用するイヤフォンの音量が半分以上になっていることに気づきました。「あれ？以前はこんな音量必要なかったのに。この曲元の録音レベルが低いのか？でも柔術で声の通らない先生のクラスも聞きづらいなぁ。おまけに泳ぐたびに右耳だけ入った水が出てこなくて2〜3日はさらに音の聞こえが悪くて気持ちが悪い」
そんなことが一年以上続き、ある日ふと思いました。もしかして感染してる？耳の中は痛くも痒くもないのですが、何か感のようなものが働いたのです。
とりあえずマフムーディ先生というGP（初期段階の症状を診察して専門医に紹介状を書いてくれる医師）に行ったところ、すぐに「あ〜これは耳掃除のしすぎで耳垢が全部奥へ押し込まれて難聴と感染を起こしていますね。しかも両方」と診断。泳いだ後の耳に残る水が気持ち悪くて、綿棒で吸収しようとしたのが逆に難聴を引き起こしていたのです。これは外耳道炎で、別名スイマーズイヤー。うーん、納得！
実はこの症状の人はかなり多いらしく、診察室に吸引機がありすぐに処置してもらうことに。マフムーディ先生によると、私の耳は外耳道がとても狭く、おまけに右側は曲がりくねっているとのこと。吸引も大人用では入らないので、子供用。鼓膜に近いところはさらに赤子用を使用しないといけないとのことで、吸引パイプのサイズの違いを見せてくれました。この先生、いつもよく説明してくれるので勉強になります。
さらに鼓膜に近い部分を無理に吸引すると同時に鼓膜が破れてしまうこともあるので、途中まで吸引したら抗炎症薬で治療と同時に耳垢をふやかして1週間したら、もう一度吸引処置が必要だそうです。確かに鼓膜まで吸引してしまっては恐ろしい。
吸引後にすぐに薬を入れたので、今度は今まで以上の難聴に。小鳥の声はおろか、車が後ろから近づいてくるエンジン音も分かりません。道を歩くのも怖いし、会話も「おばあちゃん、夕食はもう食べたでしょ？」系の耳元で大声出してもらわないと聞こえない。。。
そして1週間後に再び吸引をしていただき、治療は完了。最初は難聴なので吸引の音も大したことはありませんでしたが、ある瞬間に鼓膜に隣接していたものがスポッと取れたようで、いきなり爆音に。その後の先生の声がなんともクリアで驚きました。バスの乗降時のカードのピッという音も頭に響くほど大きく、自宅のトイレの水を流す音が滝のようでこれまたびっくり。猫の声も化け猫のよう。。。世の中はこんなにうるさかったのか？とショックを受けました。しかし1年以上、この難聴で生活していたこともショックでした。
iPhoneの音量もかなり下がりましたが、世間の雑音のうるささに今度はちょっとストレス気味。
それでも完治したのでいいこととしましょう。
マフムーディ先生によると、耳垢というものは自然に外に押し出されるので、本来耳掃除は不要とのこと。水泳後などどうしても気になるなら回数を減らして、外耳の本当に外側近くの水分を吸い取るようにと指導されました。分かってはいるけれど、つい掃除してしまっていました。
ご自分やお子様の耳掃除を丁寧にしているつもりがこんな結果になるケースが後を立たないようなので、耳掃除を頻繁にする方で音の聞こえが悪いと思ったら一度受診してみるといいかもしれません。
今日も読んでくださって、ありがとうございました。
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プロフィール
YUKIKO – クリニカル・アロマセラピスト。日本、ニュージーランド、オーストラリアで長年メディア業界で仕事をするが、長時間労働の中、自分の健康が一番大切と気づきナチュラル・セラピーを勉強する。科学的に証明された精油の作用をベースとして、個人の症状に合わせた治療目的のブレンド、芳香目的のブレンドなど、エッセンシャル・オイルのハーモニーを創り出すことが得意。Australasian College of Natural Therapiesでアロマセラピー・クリニック優秀賞を受賞して卒業。好きなことは、自然、動物、読書、ヘルシー・クッキング、ガーデニング、旅、ブラジリアン柔術（青帯）。Australian Traditional Medicine Society会員。