ナチュラルでもあり得る。タマヌオイル 顔面アレルギー性接触皮膚炎

 

Carna Aromatics – オーストラリア流アロマセラピー

〜 環境も本気で考える、クリニカル・アロマセラピー、ナチュラル・セラピー

こんにちは。

さて、今日は昨日のブログ(こちら)で説明した、オイルによる皮膚炎のお話です。どうして皮膚炎になり、どう対応してどのような結果になったか。以下は2016年8月のブログです。

5日前の朝、いつも使っていたマカダミアナッツ・オイルがなくなったので、以前お友達のルーシーがバヌアツ土産にくれたあるオイルを洗顔後に塗りました。2014年に自分でもニューカレドニアで購入して全部使い切ったほど良かったオイルです。バヌアツのも数ヶ月前に使って何の問題もなかったものを再度使用。

ところが同日の夕方、おでこが赤くなっているのに気付いたのです。自分でスキンケアプロダクトを作り始めてから肌トラブルは一切なかった私。このオイルも100%ナチュラルなので、最初はオイルだとは疑いもしませんでした。

そのオイルとは、タマヌ・オイル。南太平洋に生息するテリハボク科の植物(下記写真参照)で、ミラクルオイルと言われるほどどんな症状にも効果を発揮するオイルです。シミ、シワ、傷、ニキビ、打撲、とにかく何でも。オイリー肌にも心地いいテクスチャーでべたつきなし。南太平洋の島々では伝統的に使用されてきたオイルですが、まだそれほど有名ではなく、調べてもアレルギーや皮膚炎に関する学術論文はあまりありませんでした(2016年8月現在)。ちなみにナッツ・アレルギーの方には不向きですが、私はナッツ・アレルギーなし。ただ、テリハボク科のベジタブルオイルや精油などこれ以外に見たことがありませんから、このオイルを使ううちにタマヌそのもの、もしくはテリハボク科アレルギーになってしまった可能性もあります。こんなに素敵なオイルが使えないなんて残念です。

Photo: US Geological Survey Photo by Forest & Kim Starr

さて、2日目はあまりに顔が痒くて目が覚め、鏡を見てびっくり!顔全体が赤く腫れぼったく、熱を持っていました。これは間違いなく炎症のサイン。そのオイル以外は毎日使用しているものばかりなので、やはりタマヌ・オイルが原因でしょう。実はルーシーも異なるブランドのタマヌ・オイルで全身皮膚炎になったことが。この日はとりあえず抗ヒスタミン錠を飲んで、様子を見ることにしました。

しかし3日目はさらに痒く、目が半分しか開かないほど腫れも倍増、皮膚の熱も最高潮で目覚め、抗ヒスタミンが効かなかったことを実感。肌も分厚くなりガサガサで、表情が上手く作れない。まるで別人、かなりのショックでした。もうこれは自分の得意分野に頼るしかないと決め、アロマセラピーで解決することに。その他は食事と冷却でサポートです。

洗顔後に抗炎症作用のあるオーガニックのPure Roseをいつも通りシューっと。そこにジャーマン・カモマイルの精油をホホバオイルで薄めたものを顔全体に塗布。炎症やアレルギーにはジャーマン・カモマイルと言われるほど有名ですが、キク科アレルギーがある人には残念ながら使用できない精油です。

それから冷たいタオルで顔を冷やし、ビタミンC摂取、乳製品絶ち、そしてひたすら休養。顔だけなのに全身疲労感でいっぱいでした。

4日目、1日2回の洗顔後のジャーマン・カモマイル療法が効いたのか、症状が和らぎ始めました。サングラスをして外出も。でも顔はまだ別人です。

5日目はかなり自分の顔に近づき、痒みも赤みもほぼなくなりました。肌のガサガサも落ち着き始めたようで、古い皮膚が少し剥がれてきました。引き続きジャーマン・カモマイルを使用。

そして6日目、肌荒れを残しほぼ完治。ここからは細胞の再生と瘢痕形成(傷跡をきれいにする)作用のある精油をブレンドしてフェイシャル・オイルを作り、塗り始めました。ラベンダーやフランキンセンス、ゼラニウムにジャーマン・カモマイルを少しだけプラスしています。

結果的に、炎症に対する基本的な処置とアロマセラピーに救われました。特に自分の得意分野であり、十分な知識と経験があるので安心して使うことができたのでしょう。それにしても新しいものだけでなく、しばらく使用していなかったものも念のためパッチテストをしたほうがいいことを実感しました。皆様もどうぞお気を付けください。

さて明日は今回の皮膚炎騒動のこぼれ話を書きます。腫れ上がった顔の一部も掲載しようかな。。。そして、アロマセラピーの話もそうでないことも。

今日も読んでくださって、ありがとうございました。

 

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*ブログで紹介するエッセンシャル・オイルの効果や効能は、プラクティショナー・レベルの高品質のオイルの場合に期待できるものであり、雑貨店などで販売されているオイルに同様の効果を約束するものではありません。
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プロフィール
YUKIKO – クリニカル・アロマセラピスト。日本、ニュージーランド、オーストラリアで長年メディア業界で仕事をするが、長時間労働の中、自分の健康が一番大切と気づきナチュラル・セラピーを勉強する。科学的に証明された精油の作用をベースとして、個人の症状に合わせた治療目的のブレンド、芳香目的のブレンドなど、エッセンシャル・オイルのハーモニーを創り出すことが得意。Australasian College of Natural Therapiesでアロマセラピー・クリニック優秀賞を受賞して卒業。好きなことは、自然、動物、読書、ヘルシー・クッキング、ガーデニング、旅、ブラジリアン柔術(青帯)。Australian Traditional Medicine Society会員。

 

2 thoughts on “ナチュラルでもあり得る。タマヌオイル 顔面アレルギー性接触皮膚炎

  1. ベトナム在住です。
    タマヌオイルを使い始めて、痒みが出ました。周りの口コミが良いだけに、まさか。という感じで検索してみたので、こちらのページを見て納得しました。

    参考にさせていただきます。
    ありがとうございます。

    1. やま様

      ベトナムからコメントどうもありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ございません。

      私もそれまではポジティブな効果ばかりを聞いていたので、自分でも驚きました。少しでもお役に立てれば幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

      Yukiko : クリニカルアロマセラピスト

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